診療内容:骨粗しょう症外来
「家の中でつまづいて、骨を折ってしまった」「手をついただけで、骨が折れてしまった」など、年を重ねてくると、ささいなきっかけで骨にヒビが入ったり、折れたりしてしまう可能性が高くなります。
多くの患者さんからは「若い時より4cmも身長が縮んでしまったよ。年だねぇ」とか「多少骨が弱っても、寿命には関係ないので心配ない」とかいう話をよくお聞きします。
しかしそれはどちらも間違っています。
骨粗しょう症は、運命でも宿命でもなく、ちゃんと治療すれば、しっかりコントロールできる病気です。
特に最近、骨の破壊を防ぐ強力な医薬品が開発され、骨密度の低下を防ぎ、骨折のリスクをかなり抑えることができるようになりました。
そもそも、人間の骨の量は20~45歳くらいでピークに達し、その後は年齢とともに、徐々に減っていきます。特に、閉経後の女性はホルモンバランスが変わることで、骨がもろくなりやすい傾向があります。
骨粗しょう症の人には、骨が折れやすい順番があり、50代では手首、足首。その時に骨粗しょう症の治療をせずに放置すると60代では背骨や脊椎が折れやすくなり、70代では太ももの付け根が折れやすくなります。背骨や太ももの付け根が折れてしまうと、歩くことが難しくなり、寝たきりになる可能性が高まります。
そうならないように、少しでも骨が元気なうちから自分の骨密度を知り、予防・治療をしていきましょう。
骨粗しょう症チェック
骨粗しょう症チェック
最近、こんなことを感じていませんか?骨粗しょう症によくある初期症状です。
- 背が縮んだように感じる
- 背中や腰が曲がったように感じる
- 背中や腰の痛みのために動作がぎこちない
- 腰が痛いが、レントゲン検査では椎間板や脊椎間に異常がない
あてはまるものがあったら、検診を受けてみましょう!
検診の流れ
問診
病歴や生活習慣(閉経の時期、食事内容や運動習慣など)をお伺いします。
検査
- (ア) 骨密度検査:脊椎+大腿骨
- かかとで計る簡易骨密度検査機器もありますが、より正確性を重視するため、当院では脊椎と大腿骨の骨密度検査を行います。
- (イ) 血液検査
- 骨の代謝バランスや、カルシウムの不足状態などを、血液で検査します。
結果
1週間程度で血液検査の結果がわかります。
血液検査と骨密度測定検査の結果を総合的に判定して、お伝えします。
骨粗しょう症の治療法
骨粗しょう症は、「骨の生活習慣病」とも言われ、加齢や閉経によるホルモンバランスの乱れ以外にも、食事や運動習慣などが大きく関わってきます。
骨粗しょう症は、お薬の治療が中心になりますが、お薬だけに頼るのではなく、食事や運動習慣も骨粗しょう症の予防や治療には大切です。
骨粗しょう症は、高血圧や糖尿病のように根気よく長期間治療する必要がある病気ですが、一緒に治療していきましょう。
薬物療法
出典:○○○○○○○○
- 主な治療薬
- 大きく分けて、3種類の治療薬があります。
年齢や体質・骨の状態・他の病気とのバランスを考えて、最適な組み合わせを探っていきます。
注射や内服薬など、病態にあわせて治療方法をご提案いたします。
- 骨の吸収を抑える「骨吸収抑制剤」
- 骨の形成(新しい骨を作る)を助ける 「骨形成促進剤」
- 骨の栄養素である「ビタミン剤(D、K)」
食事療法
骨を強くする食事のポイントは、カルシウムです。
ただ、カルシウムを摂るだけでは骨にはなりません。たんぱく質や骨の吸収を助けるビタミンDも一緒に摂ることが大切です。
運動療法
運動不足は骨密度を低下させる要因です。
骨を強くするためには、運動で骨に刺激を与えることです。もっとも骨を強くするのは、テニスやバレーボールなど、骨にかかる力が大きく、何度も繰り返す運動ですが、ウォーキングなど、無理のない範囲で続けられる運動を取り入れるだけでも効果があります。
特に、日光を浴びると、身体の中でビタミンDが作られます。
午前10時から午後3時の明るい日差しの中で、少なくとも週に2回、5分から30分の間、日光を浴びれば、十分な量のビタミンDが作られます。
参考リンク
午前8:00~
右のQRコードを読み込んでアクセスしてください。
予約のない方の受付時間は 午前11:30まで、午後17:00まで(火・金)、午後18:30まで(月)です。
当日WEB予約(午前8:00~)は枠数に限りがございます。
WEBから、ご予約が取れない場合は、受付時間内に直接ご来院いただくか、お電話にてご相談ください。
予約をされた方は、WEB問診を必ずご入力ください。
厚生労働省が進めている「仕事と介護の両立をサポートしている企業」として認定されました!